こんにちは。今日は不登校からひきこもりになってしまった息子に対し、悩む私を救ってくれた本をご紹介します。

私の息子が高校生のとき、不登校になった結果、公立高校を辞め、通信制の高校に通うことになりました。通信制では週に1回程度学校に行けば良いのですが、そのために友人もできず、息子はほとんど引きこもり状態に陥りました。完全に無気力な生活を送るようになり、私は母親として、彼の将来を悲観し、どうすれば良いのか本当に悩みました。
そんなときに出会ったのが、「不登校は1日3回の働きかけで99%解決する(森田直樹著/リーブル出版)」という本でした。
この本では、子供の心をコップに例え、コップの水が減っているために自信を失っていると解説されていました。これを読み、私はさっそく実践を始めました。なるべく息子に名前を呼びかけ、「〇〇ちゃん!」と声をかけるようにしました。そして、「いつも家事を手伝ってくれてありがとう。〇〇がいてくれるから安心して出かけられるし、手伝ってくれるからとても助かるよ」と感謝の気持ちを伝えました。また、「今日も宅急便を受け取ってくれて助かったよ、ありがとう!」など、日常の出来事ひとつひとつを取り上げて、心を込めた言葉を送るよう心掛けました。
さらに、息子を多少大げさにほめることも意識しました。「すごいね!」、「本当に助かるよ!」などの言葉を積極的に使い、彼の自己肯定感を高めるよう努めました。これらの実践を続けていくうちに、息子は少しずつ自信を取り戻していったことは確実です。
この本に書かれていたアプローチは、決して難しいものではありませんでした。むしろ、親として子供を見守り、支え、励ますという当たり前の行動を強調しているだけです。しかし、これらの行動を意識的に実践することで、息子の心にポジティブな変化が現れるのを感じました。
数ヶ月の間、毎日コツコツと感謝の言葉や褒め言葉を送り続けました。その結果、息子は少しずつ家から出るようになり、アルバイトをしたいと言い始めました。早速、自分で1日4時間だけのアルバイトを探し、働きに出かけることができるようになりました。
この経験を通じて、「不登校は1日3回の働きかけで99%解決する」という本の価値を実感しました。息子の心のコップに水を注ぎ続けることで、彼の自信と自己肯定感を回復させることができたのかも知れません。また、この本に出会わなければ、今のような前向きな変化はなかったかもしれません。世の中に絶望していた息子は、一番身近な私への信頼感を増すことが大事だったのでしょう。私が息子を認める言葉を毎日注ぎ続けたことが、私に対する大きな信頼感になり、自分の自信を取り戻すことができたのだと思います。
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